隔て、尚、照らす。矛盾の中に見える美。日本の心。
明かり障子は採光の必要から考案された建具である。採光の為に建物の外回りに使用する。しかし、風雨に曝されると薄紙は破れてしまう。実際の使用状況を絵巻物で見ると、半蔀を釣って内側に明かり障子を立てている。つまり、下半分の蔀は建て込んだままである。
こうした実際の使用状況から、明かり障子の雨が当たりやすい下半分に板を張った、腰高障子が考案されている。腰高はおよそ80pで、半蔀の下半分と同じ腰高であったのも、必然であった。南北朝時代の観応二年(1351年)に描かれた真宗本願寺覚如の伝記絵『慕帰絵詞』に僧侶の住房に、下半分を舞良戸仕立てにした、腰高障子が2枚引き違いに建てられているのが描かれている。